2015年05月13日

イルカ

すでに新聞・テレビなどで報道されていますが、WAZA(世界動物園水族館協会)がJAZA(日本動物園水族館協会)に対し、資格停止処分を科しました。

問題にされているのはイルカの入手先・方法ですが、イルカの追い込み漁は、日本古来の漁法として続けられている漁法で、これを問題視しても議論は平行線のままと思われます。

イルカを入手することにも増して、イルカを飼育すること、そのものを議論しようとしても困難なことは承知していますが、ぜひ、イルカを飼育することを考える機会にして欲しいと思います。

日本の水族館でイルカの繁殖に成功している例はありますが、限られています。今後、仮に繁殖率が高くなっても、限られた頭数の中で繁殖を続ければ近親交配に近くなります。それを避けるために野生からの捕獲を必要とします。今回の問題で、そのようにコメントしている水族館がありました。種の保存や生息域外保全をかかげる水族館で、繁殖のために野生捕獲を必要とするのであれば、これは本末転倒、種の保存は破綻しています。

日本では、年間2千万人もの人々が水族館を訪れます。多くの人が、イルカを見てショーを楽しみます。しかし、目の前のイルカが、どこからどのように来たのか、関心を持つ人はどれくらいいるのでしょうか。

イルカを見たい人がいるから、飼育する。イルカが飼育されているから、水族館を訪れショーを楽しむ。

本当にそれでいいのか、ぜひ、考える機会にして欲しいと強く願います。

posted by kangaerunakama at 19:48| Comment(0) | 水族館

2013年09月17日

今日の水族館(2013.09.17)

12時から始まる「シャチトレーニング」を見るために、2階の水槽前には多くの人がいました。
みなさん慣れた様子で座り込んでいましたが、水族館には、そんなお客さんのために用意があります。

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トレーニング開始直前に、ステラ、ラン、リンの3頭が姿をみせ、お客さんは期待が高まります。

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しかし開始時間になっても、ビンゴも含め4頭がお客さんからは見えない奥の水槽にとどまり出てきません。
原因は、ビンゴとステラが”喧嘩状態”で、トレーニングができる状況ではないようです。
開始予定時間から10分を過ぎた頃、トレーニング中止が決まりました。
トレーニングの案内には「天候や生物の状態で中止になる場合があります」と書かれていますが、
実際に中止になるのは珍しいと思われます。”常連さん”らしきお客さんからは「初めてだね」の声も...。

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中止が決まった後にステラを見る事ができましたが、背びれには、新しそうなキズ。
「よくあること」なのかどうかわかりませんが、ちょっと気になります。

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posted by kangaerunakama at 21:58| Comment(0) | 水族館

2013年02月24日

京都水族館

京都水族館へ行ってきました。

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京都水族館の正面からは、イルカショーが行われるスタンドが見え、
いかにも水族館の中心であるかのような印象を受けます。

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スタンドからは、梅小路公園の向こうに新幹線、遠くには東寺の五重塔などが見えます。

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京都水族館は民間企業が建設・運営していますが、京都市が所有・管理する梅小路公園の
一角にあるため、建設計画が持ち上がった時から建設に反対する市民団体の方たちが活動し、
今は京都市にある水族館として、よりよい施設となるように提言活動をしています。

京都水族館と梅小路公園の未来を考える会
http://www.eonet.ne.jp/~qzu03325/caring/pickup16.html

昨年三月の水族館オープンから間もなく一年を迎えるのを前に、初めての水族館見学会と
意見交換会が開催されましたので、参加させていただきました。

意見交換会ではさまざまな意見がありましたが、参加された方々が水族館を
「環境教育の場」であると認識されている事を大変心強く感じました。

公益社団法人日本動物園水族館協会のHPでは4つの目的を記しています。
http://www.jaza.jp/about.html

*種の保存
*教育・環境教育
*調査・研究
*レクリエーション

水族館を訪れる人の多くが求めるのは、レクリエーションだと思います。
展示生物の飼育状況や、イルカショーに疑問を持つことは残念ながら、
ないと思います。

京都水族館のイルカショーは「地味」です。
名古屋港水族館のイルカショーを見た方であれば、拍子抜けすると思います。

これはオープン前の「京都水族館(仮称)の展示活動等に関する専門家委員会」の
提言が反映されていると聞いています。

「地味」であっても、「学び」を感じられる事は大切だと思います。

「京都水族館と梅小路公園の未来を考える会」のみなさんたちの活動を通じて、
京都水族館が「環境教育の場」として、よりよい施設となる事を願っています。

(や)
posted by kangaerunakama at 13:29| Comment(0) | 水族館

2012年04月10日

今日の水族館(2012.04.10)

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シャチの一般公開が始まってから二週間余り。この間、多くのお客さんが訪れているようです。
展示プールと、その奥のプールとの間のゲートは解放されているので、展示プールに1頭もいない状態の時間もあります。
今日の短い時間では、ステラとランは行ったり来たりしていましたが、ビンゴを見かける機会はありませんでした(写真はステラ、後ろにかすかに見えているのがラン)。

鴨川から名古屋へ移って約4ヶ月、3頭が新しい環境にどの程度適応できているのかわかりません。
しかし、運ばれてきた以上、これから長い期間過ごすことになる環境。
コンクリートのプールで長く生きる事が幸せかどうか、という疑問はありますが、ナミと同じような事にはならないように願いながら、3頭を見続けていきます。



posted by kangaerunakama at 21:22| Comment(0) | 水族館

2011年01月21日

ナミのこと

ナミが死んでから、一週間が経ちました。

体調不良の状態が続き、一般公開も中止されていたので
気にしていましたが、残念なことになりました。

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自然の海に近い環境から、コンクリートの水槽へ移されて7ヶ月。
どのような死亡原因が発表されても、環境の劇的な変化が
ナミを死へと追いやった疑念は消えそうにありません。
posted by kangaerunakama at 21:19| Comment(0) | 水族館